任意売却と引越し②
2015/03/12任意売却を進める際に、相談者から質問で一番多いのが引越しの件です。
最近の傾向としては、任意売却の専門会社としての解決した実績などを紹介する会社が増えてきましたが、実績を装うために引越し代について誤った情報が氾濫するようにもなりました。
特に、他社と差別化するために、「引越し代70万円確定」「100万円捻出の実績」などとダイレクトメールや直接訪問などで伝える業者も増えてきたので注意が必要です。
債権者も行儀の悪い業者を排除する傾向が強いので、業者も露骨にホームページ等ではアピールはしませんが、70万円や100万円などは、ほとんど有り得ないと思ってください。
特に多い質問をまとめてみました。
①この家にいつまで住めるの?
②引越し先の手配はどうしたらいいの?
③引越し費用はいくら出るの?
④引越し費用に含まれるものは?
⑤引越し費用の上限はあるの?
⑥引越し代は必ず出るの?
今回は、実際に寄せられた内容について、順を追って説明いたします。
今回は、②引越し先の手配はどうしたらいいの?についてです。
できる限りぎりぎりまで住み続けて、家賃負担を数ヶ月でも軽減したいと思う方と、
どうせ引越しするなら、気に入った場所を見つけて早めに引越ししたいと思う方とに分かれます。
競売開始決定前の任意売却であれば、販売活動を開始してすぐに買い手が見つかったとしても、買い手様の住宅ローンの手続きや転居手続きなどで2ヶ月ぐらいの時間的余裕を持つのが通常です。
買い手が見つかってから転居先を探しても大丈夫です。
しかし、お子様の学校や勤務先の関係などで、地域を限定する場合、なかなか条件に合った物件が見つからないこともありますので、あらかじめ条件を整えておく必要があります。住宅ローンの支払いを毎月10万円続けてきた方が、支払いできなくなったので任意売却を選択したにもかかわらず、次の家賃が10万円近くになると、家賃と残債の支払いなどで余計に家計が苦しくなるかもしれませんので、慎重な対応が必要です。
一戸建てに住んでいた方が、マンションに転居する場合は、収納などが足りず、家財を全部持っていけないこともあるので、注意が必要です。
相談者の家族構成やお子様の年齢、職場環境などに応じて、転居先の探し方やタイミングなどをアドバイスいたします。
引越しに関することで、不安や疑問に思うことがあれば、何なりとご相談ください。