中古住宅流通の活性化対策
2015/10/15日本の住宅供給は明らかに供給過剰気味です。人口はますます減少傾向にもかかわらず、毎年100万戸に近い新築住宅が供給されているので、住宅の総世帯数は6千万戸超と、国内の総世帯数を大きく上回っているようです。
人口減に転じることがずっと以前から分かっているのに、政府が新築に歯止めをかけるどころか、むしろ新築をあおってきたのが原因です。
新築を建てれば、いろんな面で経済効果があるのは事実ですが、そのつけが膨大な空き家問題になっているようでは本末転倒です。
空き家対策も必要ですが、人口減を無視した新築対策を改め、欧米のような中古住宅を流通させる対策が急がれています。
中古住宅を活性化させるためには、買主が中古住宅に抱える物件への不安などを払拭することが必要です。
その対策として、中古住宅の建物を診断し、その情報を公開することで中古住宅の安心安全な取引へとつながり、中古住宅の流通が活性化される活気ある街づくりを進めていこうとしています。
関心度が高いのが、住宅ファイル制度(ホームインスペクション、瑕疵保険、防蟻点検)です。
中古住宅が流通する仕組みが整うことは、任意売却にとっても朗報です。
通常、任意売却物件は買主が瑕疵を発見しても、売主にそれを担保する資力がありませんので、瑕疵については免責の契約になっています。
多少割安感があっても、任意売却物件という理由だけで購入候補から敬遠される買主がいるからです。
中古住宅の建物診断を行い、改修個所などあれば事前に理解することでリフォームの予算組も可能ですし、改修個所が無ければ瑕疵保険をつけておくことで買主は安心して任意売却物件を購入することができます。
中古住宅の流通の活性化に向けて、私たちの活躍の場はますます広がっていくでしょう。
住宅ローンの支払いや滞納等でお困りごとがあれば、私たちだから解決できる方法がありますので、なんでも相談してください。