離婚と住宅ローン①
2016/09/05今夏発刊されたプレジデント社の「離婚とお金どうなる?住宅ローン」が話題になっています。数多く寄せられた相談と合致する内容ばかりなので、身近な事例をご紹介いたします。
夢をもって結婚はしたけれど、いろんな原因で離婚をされるケースが増えてきています。
昔は[成田離婚]という言葉が流行しましたが、近年ではさすがに新婚旅行から戻ってすぐに離婚するケースは減ってはいるでしょうが、逆に[熟年離婚]と言われるように20年以上も連れ添った夫婦が離婚するケースが増えているようです。
性格の不一致や浮気、金銭問題など理由は様々ですが、どの夫婦にも共通しているのは、離婚と住宅ローンが絡むとすんなりと離婚できないという点です。
話し合いによる協議離婚を選択できればいいのですが、顔も見たくない、口もききたくない、数年間同じ家に住んではいるが、家庭内別居状態の夫婦もいます。
その間に入って、住宅ローンの問題を解決に導くのは大変なエネルギーは入りますが、重荷を背負って離婚するのと、少しでも気持ちが軽くなって離婚するのとでは再出発のエネルギーが違いますので、お役にたてるよう全力で解決に向けて努力しております。
財産は分与できますが、住宅ローンの残債をどう処理するのかが問題です。
不動産を処分して全額支払いができればいいのですが、時価評価より残債が上回っているケースが本当に多いのです。
特にこの7年間で、フラット35の長期で満額住宅ローンを組まれた方の相談が増えています。自宅を売却しても2000万円以上の負債が残るなど、前に進むにも後ろに戻るにも不安だらけです。
離婚には様々な原因がありますが、それで転落した人生を送ることのないように、様々な解決方法を紹介してまいりますので、参考にしてください。
それでは次週から紹介してまいります。