トラブル続きなので注意してください
先日のブログでも書きましたが、競売の申立てをされてしまった相談者の方は、そこに至るまでなんらかの手を尽くしています。
弁護士や不動産業者に相談して、何らかの解決方法を見出そうと努力はしたが、結局はどうしようもなく途方に暮れている方が多いのです。
任意売却は、個人情報や家族内のことなどプライバシーにかかわることが多いので、誰にでも相談ができないのです。信頼関係がないと心を開いて相談することはできません。相談を受ける不動産業者もそのあたりのことを踏まえて、信頼して相談できるような知識と経験と、安心感を与える人柄が重要です。
任意売却を専門にしている不動産業者も増えているので、相談者から見るとどこに頼んでいいのかとても不安ですし、迷ったりすることも多いのです。
インターネットで検索しても、何を基準に選択していいのかよくわからないのです。
過去の成功事例や件数など実績をアピールするところもあれば、大手の不動産会社出身だとか、元銀行出身などの職歴をアピールする業者もいますし、センチュリー21の加盟店なども任意売却を取り扱っていますので、専門性の基準がとても曖昧です。
カウンセリング能力や、問題発見・問題解決能力など、任意売却を取り扱うスキルというのはとても奥深いものです。
業者選択で一番気をつけて欲しいのは、自社の特徴や強みをアピールするならいいですが、他社のことを平気で中傷誹謗する業者がいるということです。
自社がどれだけ優れているかをアピールするために、同業他社のことを「トラブル続きだから気をつけてください」と一言で相手の関心を自分たちに向かせるようなことをする業者がいますので気をつけて欲しいと思います。
相談者から聞いた話ですが、競売開始決定後のご自宅に、任意売却専門業者の女性の担当者がやってきて「競売を回避しますので、弊社にお任せいただけないでしょうか。」と言った後、女性だから安心だと思い興味を示した途端、別の男性が訪れる業者もあるようです。不動産会社の地位の向上とイメージアップのためにも、相談者の悩みを親身になって解決できるよう、切磋琢磨できる業界でありたいと思います。