住宅ローンと空き家
先日、朝日新聞の天声人語で、全国の空き家の問題を取り上げていました。
1969年に載った「サザエさん」では、マスオさんが駅で拾った雑誌を読むと、20代でマイホームを建てた人が紹介されていたので、これは妻に見せられないとゴミ箱にぽいと捨ててしまいます。
特にこれ以上の説明はないのだが、彼我を比べられ、甲斐性なしと責められるのを恐れたと思われるとありました。
まさにマイホーム主義の時代であって、結構当初は借家でも、いつかはマンションか一戸建てを買うと誰もが思い描く人生行路であったようです。
あのころの夢の跡も含まれているのだろうか、全国で空き家が増えているようです。
その数全国で800万戸を超えています。
いよいよ空き家対策特別措置法が施工されました。
倒壊の恐れや衛生上有害な空き家は市町村が撤去を命令できる法律です。
空き家になる理由は様々です。
もちろん一番は高齢化で、持ち主が亡くなったり、相続する人がいても財産価値がないので手をつけなかったり、施設に入ったまま放置されているものも多いようです。
住宅ローンの問題も、空き家を増やしてしまう原因のひとつになっているでしょう。
昨今、不動産の競売でも入札なしの物件がちらほら目立つようになりました。
道路に面しておらず、建築基準法では再建築ができない物件や、流通しにくい物件など数多く見受けられます。
雨漏りやシロアリ被害、近隣とのトラブルや、事件事故など、一般の方が手をつけにくい不動産も数多く含まれています。
大阪に住んでいると、「本当に空き家がそんなに多いの?」とピンとこない方もいると思いますが、そのあたりのことは次回説明いたしますので、関心のある方はまた私のブログを読んでください。