期間入札7日前の相談
お客様から「競売を取り下げたいので何とかならないか」と相談をいただいたのが競売期間入札7日前。
もちろん法律的に競売の取り下げは可能です。
しかし、住宅金融支援機構の回収窓口や都市銀行の保証会社は、競売入札日前日の取引完了が取り下げの条件です。
当然稟議事項なので、買主様や各債権者の足並みがそろい、配分金額が確定してから稟議まで2週間が必要です。
7日前からすべて調整して取り下げるには相当ハードルが高いのは明らか。
しかし、この場に及んでも任意売却が可能だと訪問する業者がいます。
「家賃を支払ってそのまま住み続けたい」という相談者の希望に対して、「売却可能な価格に対して年間利回り6%の家賃が支払えるなら住み続けることができる」と希望を膨らませるだけ膨らませてそのまま連絡なし。
精神的にもかなり負荷がかかり、右往左往している競売直前の人に対して無責任なアドバイスをするのか、真意は明らかではないが、あまりにも行儀が悪すぎると思う。
最初から競売で入札するつもりでいて、所有者や賃貸人の様子を探るために訪問していたようにも感じています。
相談者の状況や金融機関の状況に応じて解決方法は様々です。
住宅ローンの支払いや滞納等で悩んだりした場合は、安易に飛びつかず、一呼吸おいてじっくりと業者選びをしてください。
気持ちに焦りを持たず、心配なら2社3社から話を聞いて選ぶのも一つの方法です。
不動産のこと、住宅ローンの仕組みのこと、任意売却のこと、競売のこと、どんなことでもいいので、なんでも気軽に聞いてください。
少しでも精神的・経済的開放感を得られるように親身になって相談者に向かい合います。